8時が少し経ったとき、優が勢いよく家の中から出てきた。
優をみた瞬間、俺のテンションがまた上がる。
「おっす、優」
「お~、後ろ乗っていい?」
優は俺たちに笑顔を見せてくれた。
その顔をみたとき、優の笑顔がいつもより眩しいと思ったのだ。
太陽のせいか?
いや、違う。
きっと何かいいことがあったのだろう。
「乗れ乗れ!!」
優を後部座席に乗せて、海へと出発する。
「おっしゃ!出発~!」
出発する前に少々アクシデントがあったけれど、それは置いておいて。
さぁ、行こうか。
目指すは海。
高速を使って4時間ほどある海までとばして行こう。
もちろん、安全運転で。
「優~?」
俺は聞きたかった。
優が元気なわけを。
なんとなく理由は分かるよ。
あいつ、だろ?
「なに?」
「お前今日元気だな」
にやりと怪しい笑みを浮かべる俺。
「私も思った!!何かいい顔してる」