熱々のポテトを食べながら、本題に入るとしようか。



「優はさ…広瀬が好きなの?」



突然の質問に動揺したのか、優は飲んでいたジュースを溢しそうになっていた。
そして顔を下に向けて思いきり噎せている。



「はっ?何だよ…いきなり」



言うと思っていたよ。
確かにいきなりすぎたな。
けどこれくらいの勢いがないと聞けない内容だったんだ。



「気になったから~。好きなの?」



ハンバーガーをかじりながら、優に質問を続ける。
まるで事情聴取だ。
我慢してな、優。



「…わかんねぇ。ナナはほっとけない、今思えば、もう俺、百合のこと忘れてきてるんだ」



ジュースをコトッとテーブルの上に置いて今の心境を述べた優。
その時ふと頭の中に横切ったのだ、あることが。


それは安里のこと。
安里と小林は別れた。
このことを優に伝えるべきだよな?


もしこれを伝えて、優が小林を取ったのだとしたら、俺はそれはそれでちゃんと受け止める。