心地よい温度が俺たちを包み込む。



「同じクラスになれるといいね!!」




「そうだなー。もしまた同じクラスだったら本当に俺と沙紀は運命なのかもな」



俺と沙紀は運命だ。
絶対、間違いない。





優、お前はこの春に何を期待していた?
恋がしたいと思いましたか?




通い慣れた道を歩いていく。
学校に行く間、俺たちはずっと笑いあっていた。沙紀との会話は飽きたりしないから。
これってすごく大事なことだと思う。



始業式。
やはり学校は全体的に慌ただしかった。
クラス発表は、二年生専用の掲示板に貼ってある。


やはりその前は沢山の人たちで溢れていた。
それらを見ると去年のことを思い出す。
そういえば去年もこんな感じだったな。


そんな時に優に出逢って、まさか友達になるなんて思っていなくて。


時間が過ぎるのはとても早い。


ふとポケットの中にあった携帯取り出し、裏返す。


色褪せたプリクラ。
これも過去のもの。