俺がしたかったこと。
それは、プリクラ。



「今から四人で遊ぼうぜ!」



満面な笑みをして優たちに提案をする。
賛成してくれると思っていたのに、優はめんどくさそうな顔を見せた。



「え~」



「え~って言わない!ずっと前約束したじゃん、四人で遊ぼって」



忘れたのか、優。
俺の作戦を忘れたなんて言わせないよ。
じっと優を見つめる。
そして優はこう言った。


「いいよ、行こ。百合もいいだろ?」



小林に確認すると、小林は大きな声で元気よく「うん」と頷いた。



よし!そうこなくちゃ。


俺は先頭をきって歩いていく。



「おっしゃ、行こうぜ」



行く場所は決まっている。
沙紀と前に訪れたゲームセンターだ。
もし行き先を今ここで言ってしまったら、きっと優は「嫌だ」と言って引き返すはずだ。


だって、優はゲームセンターとか好きそうじゃないから。