経験していたじゃないか。
それをすっかり忘れていたよ。
けど二人の恋を簡単には終わらせたくない。
だから無理矢理にでも二人をくっつけようと試みたのだ。


それは昼食のとき。



「優!学食行こうぜ」



今日から学食が使える。テストが終わり、優を昼食に誘う。


「おー」



俺の誘いに乗った優は、俺と学食を食べに、学生ホールへ向かう。
学生ホールには沢山の人で群がっていた。
ずらりと並ぶメニューから一番目に付くモノ。
それは『日替わりランチ』


「優ーどれにする?」



「俺はー、日替わりでいいや。安いし」



「俺も!」



やっぱり気が合うようですね。
日替わりランチを二つ注文をして、空いている席に向かい合って座る俺たち。


今日の日替わりランチはハンバーグでした。



俺はハンバーグを頬張りながら、優にある提案を持ち出した。


この提案は今俺が考えたモノ。
つまり嘘の計画。



「なぁ、優!いい話してあげようか?」



「何?」



俺は水を一口口に含み、ごくんと飲む。
そして再び話し出す。