「あ!俺たち同じクラスだ!!」
一年二組の欄に、俺と沙紀の名前があった。
名前は離れているけれど、近く感じたのは俺だけかな?
きっと心が寄り添っているからだね。
俺と沙紀の名前が輝いて見えたんだ。
太陽が掲示板に反射していたからかな?
眩しかった。
沙紀にこう言うと、沙紀が俺の腕を掴んできた。ぎゅっと握る沙紀の腕が、柔らかくて、少しだけ緊張してしまう。
「うそ!?すごい!まさか同じクラスだなんて思ってもいなかった!」
俺と掲示板を交互に見る沙紀。
さっきの沈んだ表情は消え、凄い嬉しそうな表情を見せている。
そんな沙紀を見た俺も嬉しくなるんだ。
「絶対俺たちは運命なんだよ」
誰かに聞かれても構わない。
誰かに『くさいセリフ』だと言われてもいいよ。
だって本当のことなのだから。
俺と沙紀は運命の赤い糸で結ばれているんだよ。
お前なら、証明してくれるよな?