太陽が俺の体を照らす。今日の主役だ、と言ってくれているよう。
俺はそんな太陽に微笑み歩き出す。
入口のところには沙紀の姿があった。
まず始めに、沙紀の制服姿が可愛いと思ってしまう。
俺と似たような制服なのに。
変わるところはリボンとスカートくらいだ。
けど俺より似合っている気がする。
可愛い。
頬が赤く染まっていくのが分かる。
「…沙紀、おはよ。やばいね、その制服」
短めのスカートからは、小麦色の長い脚が見えている。
沙紀も頬を赤く染まらせていて、俺をじっと見つめていた。
「歩もかっこいいよ…」
そんな顔で言わないでよ。
止まらなくなってしまう。
俺は沙紀の顎を上げて、唇に軽くキスをした。
おはようの挨拶だよ。
それくらい、許して?
「歩!人に見られたら…どうするの?」
さっきより頬を赤くする沙紀。
ゆでダコみたいだよ。
そんな姿も可愛いのだけれど。
「見せつければいいじゃん!」
俺たちの愛のカタチを。