「何かあったらおれを頼れ。必ず守るから。」


何よそれ。

好きになっちゃうじゃない。

嫌いなはずなのに。

好きになりたくないよ。

辛いのは嫌だよ。

これ以上やさしい言葉をかけないで。

好きになっちゃうから。

でも、

そんなこと言葉にできなかった。

ただ出てきたのは、

強がり。

「心配しないでっ、だいじょうぶだから。」

あれ。

視界がおかしい。

前がぼやける。

「強がるなら泣くなよ。」

そうやって腕を弾かれてあたしは

白河翔希の胸に飛び込んだ。

たった、3日しかたってない。

でも、白河翔希の優しさが嬉しかった。