………


僕は短くなった煙草を灰皿に押し付けて、その濃い匂いにほんの少しむせた。

やれやれ……
今日は何だか妙に長い1日だった様な気がする。


明日は朝から授業がある日だ。
それに備えて、僕もさっさと眠る事にしよう。



キッチンの時計は、深夜の2時を回っている。
僕は、歩太の部屋のドアの向こうを少し気にしながら、静かにキッチンを出た。


………


今日から、野中七海との奇妙な共同生活が始まる。

僕の胸は何故だか妙に高鳴った。