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新しい年は、僕と野中七海、それから尚子の三人で迎えた。
僕達のアパートで年越しそばを食べ、静かに乾杯をした。
「新年って言っても、ただ日付が変わるだけなのよね。
なにがめでたいのか、あたしにはちっともわかんないや。
街にもやたら人が多くなって、イライラするだけ」
そう言ってノンアルコールビールを啜る尚子に、僕も小さく賛同する。
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けれども今年は何かが違う。
きっと、今までにない大きな変化が訪れる。
僕のそばに野中七海がいるのだ。
そうして僕達は歩太を探しに仙台へ行く。
僕が今までに経験したことのないような他人の深みに、足を踏み入れる事になるのだろう。