「わたしに? いいのよ。
言ったでしょう? わたし、クリスマス、嫌いなの」
テーブルを拭くための布巾を畳みながら、彼女もやはり、どこか酔いきれていない様だ。
「そう?
……でも、そのネックレスはとっても綺麗だよ。
君に似合ってる」
……『でも』?
もしかしたらどこか、嫌味のある言い方になってしまったのではないかと焦る。
『僕にだって、それくらい君に似合う物を選べるはずだった』
そんな風に聞こえてしまわなかっただろうか。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…