「でも、わたしは応援してるのよ。
二人とも、とってもいい子なんだから……幸せになってもらいたいわ」
ママがそう言って、微笑みながら僕を見る。
僕はどう受け取ったらいいのかわからずに、それを隠す様にビールを口に運んだ。
「お正月の休みを利用して、彼女と二人で宮城の方へ行こうと思ってます……歩太を探しに」
僕はここでやっと、そう口を開いた。
ママは少し驚いた様に
「宮城へ?」
と呟く。
「私が、歩太は仙台へ行ったんじゃないかって、そう言ったんですよ」
僕の代わりに、工藤さんがそう説明してくれた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…