仕事を終えてから、更衣室で携帯を開くと、尚子からの着信が3件、メールが1件入っていた。


「……なんだ?」


と、僕は思わず声に出してしまった。
尚子は僕の出勤日は大抵把握している。
こんな事は珍しい。

かけ直そうかどうか悩んだ。
悩んだけれども、とりあえずメールを開いてみる事にする。


「件名:なし


明日
昼前にそっちに寄るから
悪いけど家にいて


お願い
一生のお願い」


またしても素っ気ないメールだった。
絵文字1つない。