音がしたであろう、部屋には

人影のようなシルエットが

横たわっていた。


「大丈夫かな……。」


しかし その影はなかなか起き上がらない。


ーさっきのガラスが割れて

頭とかに破片が刺さってたり?

それか物が倒れてきて下敷きになってたり?


どうしよう。どうしよう。


大丈夫かな大丈夫かな大丈夫かな。。ー


嫌な方にばかり考えが進んで

いつの間にか私は窓から身体を乗り上げて

思いきり叫んでいた。



「おじいさーん!?大丈夫ですかー!!
怪我してないー!?」



相当な近所迷惑かもしれない。

でも私は必死に叫び続けた。