「名前、決まったな」





先生は静かにそう言った。





私は、先生の胸に顔をうずめた。







そっか。





うん。





私と先生の好きなもの。




大切なもの。






・・・・・・空。








「空!!!!」
















こうして、私と先生の息子の名前が、決定した。







ふたりを繋いでくれた空。




ふたりの大事な子供の名前にぴったりだ。







それから“空くん”ってお腹に話しかけるようになった。







「空~!パパとママ、今夜はおいしいもん食べるぞ」




「そらくん、いっぱい動いていいからね」