桜の花びらが舞う
穏やかな春の日

ここは雪が静かに降り注ぐ
新潟県のとある町中

病室から一人の少女が外を眺めていた

その少女はサラサラの長い髪に
クリクリの大きい目
小さな顔にプックリとした唇
まるでお姫様のような容姿をしている

その子の名前は朝霧 和花
(あさぎり のどか)
といって幼い頃から左足が悪く
いつも松葉杖をして学校に通っている