『優しいお兄さん…』

ニッコリと微笑み答える。


「優しいお兄さん?
いかにも悪い人にしか見えなかったんだけど…」


そんな唯を見ながらあたしは笑った。


あたしたちは着替えを済ませ、
電車に乗って駅に向かっていた。

その電車の中で、


ピロリロリンッ

あたしの携帯が鳴る。
誰だろう…と画面を見たら一通のCメールがきていた。

Cメール?
珍しいなと思いながらも開けてみると。


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やほー(^^)
メール届いたかな?
プールのお兄さんだよ(笑)

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なーんだ。
プールのお兄さんか…


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ナンパのお兄さんかぁ(笑)

よく番号覚えてたね
登録しときます。

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あたしはニヤニヤしながら返信をする。


「だれ?」

眉を下げながら龍が聞いてきた。

『ないしょ~♪』