「愛美ー!!」

叫んびながらこっちへ走ってくる3人。


「お友達見つかってよかったね!
また連絡する、バイバイ」

『お兄さんありがとう』

風のように走っていくお兄さん。

よく見るとかっこよかったかも…



「もぉー愛美ー心配したよー」

泣きながら唯が抱きついてきた。
あたしはポンッと背中を叩き慰める。


「ってお前ら普通逆だろ!!」

あたしは龍に睨みをきかした


『龍が勝手に流されるからでしょ!』

「いやー流れには逆らえないんだよー」

と訳のわからない言い訳をしだした。

健人と唯が笑うから
あたしもつられて笑ってしまう。


日もすっかり傾き沈もうとしている太陽。
私達の回りを見てみると客さんも少ない。


「着替えて帰りますか」

健人の声を合図にあたしたちは更衣室に行った。

プールに人がいなかったせいか
更衣室は賑わっていて動く度に人にあたる


『あっすいません』

「ねぇ私達が愛美を見つけた時、
一緒に喋っていた人って誰?」

水でくっついたビキニを引っ張りながら
唯が問いかけてきた。