「ねぇ美味しい!?」

『うめーよ!!!!』


滅多に褒めない俺が素直に褒めたせいか、
唯は向日葵が咲いたような顔になった。


「健人があまり甘いの得意じゃないから
ちゃんとビターにしました」

『お前知ってたの!? 』

「龍からリサーチした(笑)」


唯のその言葉に俺の顔もほころんぶ…
俺は昔から唯のこういうところが好きだ。


不器用で大雑把な性格しているけど

とても心が繊細で純粋で優しい…


俺はまた一つケーキを口に入れる…

すると俺の横にいる小動物は
ソワソワとし始めた。


『どうした?』

「あのさぁ~
ケーキの他に袋の中に何か入ってなかった?」


俺はまた袋のなかを覗く…

すると両手くらいのサイズの
コルクボードが入っていた。

そっとそのコルクボードを取り出す…


『えっ…』


そこには…