そとに出るとおばさんはもう車を出していて俺たちを待っていた。
俺は唯を後ろに乗せ、その横に座った。
おばさんは車を発進させ
ゆっくりゆっくりとスピードを上げる…
空はすっかり暗くなり、街灯に照らされた景色を見ていると俺の手と唯の手が触れた。
そっと唯の方向を向くと、
うつ向きながらギュッと俺の手を握りしめる
なんだか切なくて胸が痛んだ…
「ねぇ、おばさん今から買い物しなきゃ
いけないんだけど
スーパーに行って良いかしら?」
『あっどうぞ』
車は右手に見える大きなスーパーの
駐車場へと入っていく
夕暮れの時に比べて車は驚くほど少なく、
こんなに時間が経ったんだと思い知った。
「じゃあ買い物してくるから
唯をよろしくね」
『はい』
おばさんはバックを持ち
車から出ていった。
車内には俺と唯の二人だけ…
二人でいたらいつも騒がしいのに
今日は妙にシーンとして、なんか変な感じ