翌日


私はジリジリと脳内を駆け回る音に
目を覚ました。


『ふぁ~』

大きく伸びをして時計を確認する

【6:50】


カーテンを開けて空を見てみるとまだ薄暗くウォーキングをしているおばちゃんや

犬の散歩をしている人がいるくらいだ。


『よしっ!!』

私は気合いを入れるために、
顔をパチンっと両手で挟むとキッチンに向かった。


キッチンにはお母さんがいて、
朝食の準備をしていた。


お父さんと弟の為だろう…


こんな朝早くから起きて私たちの朝食を
作っているお母さんの背中が大きく見えた。


「あら~唯じゃない、今日は早いのね」

『バレンタインだからねー
健人にチョコレート作ろうと思ってさ』


テーブルの上にある揚げたての
唐揚げをひとつ取り、つまみ食いをする。



「こ~ら~!!!!」


『ごめんなさーい(笑)』