～唯 side～
２月上旬の平日。
２月でもまだまだ寒くて
窓の向こうには雪がちらついている
私は自分の部屋に暖房を入れ
ベットの上で雑誌を開いていた。
私の学校は２月になると三年生だけ
学校に来なくて良い。
受験やらで忙しいからだと思うけど、
受験が終わったあたし達にしたら結構暇…
休みに入って約半月くらい経つけど
毎日何もする事がなくて、
愛美のバイト先に顔を出すか
健人と龍のバイト先に顔を出すしかしてない
三人のバイト先に行きすぎて
そこの店員さんに顔を覚えられたくらい…
「唯もバイトすれば良いじゃーん」
なんて愛美に言われたけど、
あんまり目が見えないうえに
いつ目の前が真っ暗になるか分からない
状態でバイトはできない…
だから私は家で何かできないかと
珍しくあるものを見ていた。
『はぁ～バレンタインかぁ～
今まで男の子にあげたことないのに～』
そうバレンタイン特集が載ってある雑誌。
