キーンコーンカーンコーン…
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴り、
みんな慌ただしく教室を出ていく。
『えっ次なんだっけ?』
「次はあれだ!! 実験だよ!!
あの先生、
怒ると面倒だから遅刻したらやべばいぞ」
机の中をゴソゴソとしながら答える健人。
『あーーーそうだった!!
アイツ怒ると面倒な奴だったぁ!!』
化学の先生はおじいちゃんで
髭がサンタクロースのように白くて長い。
いかにも理科の先生です。 って感じの人。
愛嬌があって生徒から人気があるけど
怒らせるととても面倒な先生。
授業に遅刻すると
遅刻した生徒だけでなくクラスの皆を説教し始める。
三年の4月。
4回目の化学の授業で、
実験があることを授業の一分前に気づいた
私たちは遅れて化学実験室にはいった。
入った早々あの白くて長い髭を手で撫でながらドアの前に立っていた。
「先生ごめんねっ!!」
なんてふざけて龍が先生に言うと、
先生は「ふざけるなー!!」と激怒して
授業が潰れてしまった。