でも、やっぱり愛の力なのか
俺が両手を振ったあと唯は直ぐに滑る体勢に入った。
だけど、かなり気合いが入っているのか
それとも怖いのか
滑る体勢に入ってから10分が経過。
おいおい早く滑ろよ~
そんなことを思っていると
ようやく決心をしたらしく大きく一歩足を出した。
おばあちゃんのように腰を曲げ、
回りに比べてノロノロと滑る。
あまりにもその光景が面白くて爆笑をしてしまう俺
気づくといつの間にか滑り終わっている
唯が俺の前に…
「どうだった!?」
『なかなかだったよ(笑)
面白かった!!』
プクっと頬を膨らませる
それがまた可愛くて俺はポケットの中に入れていたカメラを取りだし
シャッターを押した。
『もー!
カメラなんか撮ってる場合じゃない!
こっちは真剣なんだから!』