俺たちは宿から更衣室へと行き
ウェアに着替えて外に出た。


俺の右手には前々から使っているスキー板。
拭いたりしていたからなかなか綺麗。


「おまたせ~」


スキー板をニタニタと見ていたら
着替えた唯が板を持って俺のところに来た。

着込みすぎているのか、ウェアのせいなのか細い唯の体がまるまるとして見える。


『お前、相撲取りみたいだな(笑)』

「仕方ないじゃん!!!
寒いからいっぱい着てきたの」

『はいはいっ

じゃあ今から板付けるから、
そこのベンチに座って』


俺はベンチに怒る唯を座らせた。

淡々と板を付けていく俺の姿に

「すごいすごーい!!!」と少し興奮気味に
上から聞こえる三歳児の声。


『はいできた!』

「さすが健人っ 付けるの早いっ!」


また足をバタつかせる。


『おいっ危ねーからそんなことすんなよ』

「はーい」

大人しくなった唯。

少しいじけてる(笑)

ちょっと強く言い過ぎたかな

ま、でもこれくらいがちょうど良いか(笑)