『なになに?』

私も窓に目をやる。


そこには青い空と対照的に
真っ白に染まった山が一面に広がっていた。


『うわぁー綺麗…』


あたしたちの声が大きすぎたのか
回りにいた人たちも目を覚まし

ザワザワとバスの中が賑やかになってきた。


「唯っ!!
今こそシャッターチャンスだよ!」


あっそうだ!!
こういう時こそカメラの出番っ!!


私は手に握りしめていたカメラを窓に向け、カシャッカシャッと何枚かシャッターを押した。


そして、その綺麗な背景をバックに
二人仲良く肩を寄せあいピースをする



カシャッ



二人の思い出がまた1つ刻まれた。