「なぁ…

俺、唯のこと好きなんだけど
唯は俺の事好き?」


そう言ったアイツの目は意地悪で…

それでもカッコいいと思ってしまう私は

もう健人の虜になっているのかもしれない。


『好きだよ』


「知ってる」


鼻と鼻をくっ付けて笑いあう。


私…いま…世界で一番幸せかも…


そんなことを思ってしまうほどの
甘い甘い二人の時間。


離れた鼻先にもの寂しさを感じていると


「唯、かわいすぎ」


そう言った私の王子様は
甘くとろけそうな魔法を私にかけてくれた。