『なぁ…単刀直入に聞いていい?』


「なんだよ」


『お前無理してないか?』


校庭から聞こえる体育の授業。
ピーと聞こえる笛に先生の声。

ボールを蹴る音が聞こえるから
きっとサッカーだろう。


「やっぱお前には見透かされてるな」


健人は鼻に人差し指を当てて
照れたようにこする。



「別れてから色々考えたんだ

これから唯とどう接していこうか…

夏休み中に考えをまとめようと
思ってたんだけど

なかなかまとまらなくて…』


屋上のど真ん中に仰向けになる
健人につられて、俺も寝そべった。