そのあと俺達は他愛もない会話をして
いつものようにはしゃぎまくった。


ニコニコとした愛美の笑顔を見ていると
時間も忘れ、嫌なことも忘れられる。


そして
いつの間にか学校に来ていて、
教室まで上がっていた。


『お前の顔なんかおかしいぞ!!!』

「もー!龍やめっ…」


騒ぎながら教室に入ろうとしたとき、
愛美の動きが止まった。


『おい!
いきなり止まるなよ』


「りゅっ龍! あっあれ見て!!」


愛美は人差し指を真っ直ぐとさす。


その指先を辿っていくと、

カリカリと課題を一生懸命やっている唯。


そして、その奥には
女子の大群が輪になって何かを囲んでいた。


キャーキャーと騒ぐ女の大群に
唯はうるさいと言わんばかりに眉間にしわを寄せている。