『どーしたんだよ
終業式の時も
あんなにラブラブだったじゃん
いきなりすぎてビックリしたんだけど』
窓越しに、
ランドセルを背負った小学生たちが
俺に向かって笑顔を向ける。
それに対して手を振っていると、
「唯どーする?」
と愛美が話し出した。
『どーするってどういうこと?』
「うっうん…
唯、龍だけには言っておこうよ…」
すると唯は今まで下げていた顔を上げ
じっと俺の顔を見た。
強い眼差し…
でも、どこか悲しげ…
「龍、今から話すこと
誰にも話さないって約束してくれる?」
『あぁ約束するよ』
すると唯は決心したように
グラスに入った水を一気に飲み干した。