俺たちは一言も喋らず
唯がここに来るのを待った。
気まずい空気が漂う…
愛美と二人でいたら
こんな空気にはならない。
むしろ、はしゃいでうるさいくらいだ。
カランコロン
「あっ唯ー!! こっちこっちー!!」
振り返るとそこには寝起き姿の唯。
こちらの方に歩いてきて愛美の横へと座った。
『おはよう、唯』
「おはよー
てか眠いんだけどー」
と目を擦りながらあくびをする。
『あぁ、ごめんな
てか…
お前別れたって本当か?』
そう問いかけると
唯は目を擦っていた手を止め、俯く。
「うん、私から別れようって言ったの」
と乾いた笑いをする。