「大人ぶって、
コーヒーなんか飲んでる~」


俺の背後から聞き慣れた声が聞こえた。


『俺だってコーヒーくらい飲めるよ
愛美じゃないんだから』


「私だって飲めるもん!!!」


そう言って俺のコップを持ち上げ
一口飲みだす愛美。

だが、やっぱり苦手なのか
顔をしかめて舌をだしている。


ケラケラと笑っている俺。
でも、心のなかではドキドキと胸が鳴っていた。



『愛美は健人たちのこと聞いたか?』


「えっ…
もしかしてあの二人別れたの?」


窓から射し込んだ太陽の光が
テーブルに反射して愛美の顔を照らす…


「知らなかった…
ねぇ、ここに唯も呼んでいい?」


『あぁ、いいよ』


愛美はポケットから携帯を出し
唯に電話をし始めた。


「もしもし唯?

今からいつものファミレス来れる?
うん、そう…分かった

待ってるね」