空がだんだんと暗くなってきた頃、
あたしたちは花火を見るには
絶好の場所を確保した。
夜空を遮るものもなく
なぜか人も少なくて、いい場所…
「良い場所見つけたな♪
あそこの芝生の所に座ろうか」
健人に手をひかれ
私たちは芝生のうえに座った
と同時に…
ヒュ~~~
バーーーーンッ
パラパラパラパラ…
真っ暗な夜空を照らすように
大きな大きな花火がうち上がった。
あまりの迫力に
あんぐりと口を開けて見とれてしまう…
空には私の好きな花火。
隣には私の大好きな健人。
これほど幸せな時間はない。
ずっとずっとこのままで…
そう思っていても時の流れは無情で…