帰り道
私はまた唯に聞いた。
『健人どうするの?』って…
すると、今まで明るかった唯の表情が
みるみる暗くなっていくのが分かった。
「別れるよ」
唯の決心は固いようだ…。
『そっかぁ…。
やっぱり決断は変わらないんだね』
コクンッ
唯はゆっくりと頷いた。
だから私は直ぐ別れるのだと思っていた。
だけど次の日から唯は今まで以上に
健人にベタベタするようになった。
回りから見ているとラブラブだし別れる気配なんてみじんも感じさせないくらい…。
そんな幸せそうな二人の姿を見て
心が落ち着かないのは私だけだろうか…