「ご注文がお決まりになりましたら
そちらのベルを押してください
ごゆっくり」
店員のかしこまった話し方。
俺達は結局ファミレスに入った。
出された水を口に含み、
愛美が話すのを俺たち3人は待つ。
「あのね…」
静かに愛美は話だした。
「付き合って最初の頃は好きじゃなかった…
でも、会う回数が多くなるにつれて
惹かれていく自分がいたの
凄くすごく好きだった。
だけどある日、
陵也の部屋に初めて行ったとき
私の写真とか
無くなったはずの下着とかあって…
それから陵也の暴力とか束縛が始まった…」
俺達は黙って愛美の話を聞いていた。
暴力とかはなんとなく分かっていたから
驚かなかったけど、
写真や盗んだ下着があったという言葉には正直驚いた。