「藤原君…?」


その名前を出した瞬間、ヒロの眉間にシワが寄る。


「それだけじゃねー。泉って女と…俺自身。」



「…え。」


ヒロ自身…?



「朝、日向のことを教えてくれたのは、斎木。すぐに日向のところに行きたかった。」


ヒロはゆっくり自分のことを話してくれた。