翼SIDE 二月の終わり。 奈美の部屋に行って、寝込みの奈美をおどかそうと考えていた俺は、部屋のドアをノックされて驚いた。 ドアの音からして、ボスや奏ではない。 「はい」 ドアを開けると、立っていたのは俺がよく知っている人物だった。