「いろいろと、ね」 「いろいろ?」 「あんたが入ってきたりとか、私が鍵なくしたときとか」 翼は膨れて。 「いーじゃん」 よくない! 「だってさ、鍵交換てさー。恋人みたいでやってみたかったんだもん」 翼がまた、脹れた。 「こ、恋人ぉ!?絶対やだ!」 私、慌てて。