「奈美、話って?」 「鍵、返して?」 私は右手を出した。 「え?」 「手紙、読んだのよね?」 「おう」 「書いてあったでしょ?盗んだもの返せ、って」 私が言うと。 「これじゃないの?」 翼が出したのは、私の時計。 「ないと思ったら、アンタの仕業!?」