「何かあったの?」



「…別に」




 私は、言葉を濁し。



 寮へ戻った。




 もうすぐ、冬休み。



 凛は、家に帰ると言っていた。



 私は帰らない。




 何があってもいいように、合鍵は机に入れておくことにした。