「今度は冬期講習だぁぁ」 凛が頭を抱えながら。 この間のテスト結果表を見ると、夏期講習の甲斐もなく、虚しい点数が記されている。 「凛…あんたってばぁ」 私が言うと。 「あれ、今度は付き合ってくれないのぉ?」 「…ごめんね。川瀬先生と会いたくないから」 だって、ツラすぎるもん。