「ちょっ…助けて…」



 私、二人に助けを求めた。




「翼、奈美が死にかけてる」



 奏がメガネを小指で押し上げながら。



「わ。奈美、ごめん!お仕置きはチューで我慢するから」




 翼があわてて。



「キスもするなっ!!」


「じゃあ、ハグ」


「嫌!」


「えー。じゃあ、握手」


「やだ」

「うぅ…じゃあ、わかったよ。明日、ノート貸して?」