奈美SIDE



 翼が、私を桜の木に押し付けて、見下ろしてくる。



 あのときは、サクラの花びらが舞っていてきれいだったなぁ。



「好きだ」




 翼は、そう言って、キスしてきた。



 今度のキスは




 ちゃんと受け入れられた。



 遊びじゃないって、わかってるから。