「俺たちが次に会うのは全国の決勝の舞台だ。それまで絶対負けんなよ。」



「お前にそっくりそのままその言葉返すよ。」


そしてあたしのほうをもう一度見て…



「杏ちゃん!」



ひろくんはあたしに右手の親指を立てて見せた。



ちゃんと思ってることを伝えろって意味だよね。



あたしも思いっきり右指を突き立てる。



ひろくんはあの時からずっとあたしのことを応援してくれてた。



ありがとう。



その言葉以外なにも思いつかないよ。