しばらくあたしたちはこの銀色の小さなボールを追いかけ続けた。 ボールの転がる先へあたしたちは集まった。 公園のど真ん中。 芝生がふさふさ生えてて寝ころびたいぐらい。 「俺サッカーすることが好きだけど杏ちゃんと悠真とするのが一番だ。」 「俺も全く同じこと思ってたよ。」 あたしも本当に楽しかった。 高校生なのに小学生みたいにはしゃいで走り回ってさ。