「おーいこっちこっち。」 ひろくんが大きな声で公園の入り口に向かって叫んだ。 だんだんと人の姿が大きくなってくる。 あのちょっと自信ありげな歩き方は……悠真だ。 「広夢!!いきなり呼び出しといてどういうことだよ。」 悠真のこっちに来るスピードが速くなった。 ひろくんはその言葉に何も言わず、足にのせていたサッカーボールをけり上げた。