ハンバーグはとてもおいしくて、ペロッと食べてしまった。



その後はひろくんのどうでもいいようなことをずっと喋ってた。



「やっべーもう店でないと。」




時計を見てひろくんが急に慌てだす。



「どうしたの?」




「ちょっと約束があって、杏ちゃんも急ぐぞ。」



「お金は俺が払うから先に店の前に出といて。」



「いいよ、あたしの分は出すよ。」



奢ってもらうのは流石にひろくんに悪い。



「気にすんな。こういう時は男を立ててくれよ。」