「おーい二人とも!!持ってきたよ」
遠くから悠真の声が聞こえる。
ボンっ!!
サッカーボールが音を立てあたしたちの目の前に円を描いてやってくる。
「あんなちゃんパス!」
「ゆうま~~!!」
サッカーボールがあたしたちの回りで動き回る。
「広夢、俺のこと向こうに行っても忘れんなよ。」
「お前みたいなやつ忘れようと思っても忘れられないよ。」
そうやってあたしたちはずっと笑いあってた。
6歳の夏------------
あたしはいつも太陽のような悠真と雲のようなひろくんに囲まれて、
きっと…………いつも…………笑ってた