「俺、卵焼きよりも目玉焼きがいいんだけどな。」



はっとその声に後ろを振り返る。




シャワーから出てきたのか髪の毛からしずくが落ちていて、いつもにましてキレイみえる。




「いつ帰ってきたの?」




だってさっき1階に降りてくるときに隣の部屋確認したけどいなかった。




「5分前ぐらいだけど。」




それぐらいならあたしも起きてたはずだよね……?




あれ?あたし記憶飛んで行っちゃってるのかな……?




「杏奈がなんかあまりにも楽しそうだったからさ、驚かしてやろうって思って。」