こうやって京祐と隣に並ぶのもこれが最後かな。
どうしてもこう別れの場面ってしみじみしてしまう。
「悠真にしてはおとなしいな、そんなにこの京祐くんと離れるの寂しいか?」
「は、何言ってるんだよ、調子のんな!!俺は全然寂しくなんかねー。」
「やっぱりそのぐらいのノリじゃなきゃ、悠真らしくないぜ。」
「俺らしくってこの7日間で俺が分かったっていうのかよ。」
「なんか悠真って今回初めて知り合ったんだけど、そうじゃない気がするっていうかさ。」
「どういう意味だよ…………?」
「うまく説明できないからヒミツ。」
言い合っているうちに新幹線のホームに到着した。
「じゃあな、また逢う日まで。」
「かっこいいセリフ言ってるんだよ、京祐にあってねーぞ。」
そこまでいうと京祐は俺に背を向け手を振り車内へと入っていた。